育休開始までをふりかえってみた
今回は、育休開始までの話として、育休を取ろうと思った理由や、職場の反応について書いていきます。
その前に、簡単に自己紹介します。
- 1988年(昭和63年)生まれ
- 東京都在住
- 社会人6年目
- インフラ系の会社に勤める総合職
- 結婚2年目、妻は同い年で共働き
そうです、何かと括られがちな、ゆとり世代です。
育休を意識しはじめる
実は、妻の妊娠が分かり大喜びしていた頃は、「育休」というワードは頭の片隅にもありませんでした。
前の部署で人事的な仕事をしていたので、育休という制度を理解していたにも関わらず、育休を取る男性が周りに全くいなかったからか、「取らないのが当たり前」という固定観念にとらわれていました。
ただ、家で妻の産休や育休の時期について話しているときに、
あれ?自分は当たり前のように働くつもりだけど、これって本当に当たり前なの?
と頭の中がモヤモヤしてきて、次の日には、
育休を取るのか取らないのか、しっかり考えた上で選択をしないと、これはどうにも気が済まない!
と思うようになりました。
育休を取る理由、取らない理由
そこでまずは、取る理由について。
これはシンプルに、
育児にしっかりと携わることで、日々の子どもの成長を一番近いところで見たい
という一点です。
仕事は定年まで続くけど、育児を通して子どもの成長を見られるチャンスは今この瞬間しかないのです。
逆に、取らない理由は何か。
思い付いたのは、収入が減る、出世が遅くなる、(男性の育休は前例がないので)評価にどう影響するのか分からない、仕事から離れることでスキルが低下する等々。
いろいろ思い付いたものの、これらのほどんどが、自分の中では「優先順位の低いもの」に分類されました。
もちろん、出世はしたいし、評価もされたいし、デキるビジネスマンになりたい。
でも、それらは「子どもの成長を見たい」という思いに比べると、どうにも優先順位が低いものに感じられてしまったのです。
生きるために働いている以上、「どう生きたいか」を考えると、やっぱり家族のことが最優先になりました。(これってゆとり的発想ですか?)
しかし唯一、収入の問題だけは、家族の「生きる」に直結するので、これはどうやっても無視できない。
調べてみたところ、「育児休業給付金」がもらえることを知りました。
(恥ずかしながら家計は全て妻に任せっきりのため)妻に相談してみたところ、
ある程度の期間なら、貯金と給付金でやっていける!
と心強い回答をもらえたので、収入問題はクリア。
こうなると、取らない理由がなくなったので、育休を「取る」ことを決意したのです。
上司・同僚に相談
仕事を辞めることなく、一時的に育児に専念できる権利を行使することにした自分はまず、最も信頼できる上司に相談しました。
どんな反応が返ってくるか不安でしたが、「絶対取ったほうがいい」と背中を押してくれました。
上司の話としては、「取りたいのに取らなかったら絶対後悔する。取れば、戻ってきてからのモチベーションにも繋がるし、遅れた分はそこから取り戻せばいい」とのことでした。
また、同僚からは「自分も子どもが小さい頃に制度が整っていたら取りたかった。せっかく取れるのだから取ったほうがいい」、「育児って本当に大変だから、しっかり奥さん支えてやれよ」など、とても暖かい言葉を頂きました。
ああ、自分は素敵な人たちに囲まれて仕事していたんだなあと実感。
上司と相談した結果、今年度いっぱいまで育休を取ることに。
育児休業給付金が受け取れる1年間まるまる育休を取るという選択肢もあったものの、年度始めには会社にいたほうが、仕事面で何かといいだろうと判断したからです。
かくして、人事部に書類を提出して、育休を取ることが正式に決定しました。
あとがき
話は変わりますが、『宇宙兄弟』という漫画の中で、こんな言葉があります。
迷った時は、どっちが正しいかなんて考えちゃダメ、どっちが楽しいかで決めなさい。
実は、育休を取るか取らないか迷ったときも、いろいろと比較して考えたものの、自分の腹の底では「より楽しいほう(=育児)」に完全に心が傾いていました。
実際に育児をするのは初めてなので、「楽しそう」という予感に過ぎなかったのですが...
実際に育休を取って1ヶ月が経ち、その予感が間違っていなかったことを毎日実感しています。
まだ1ヶ月ですが、育休を取って良かったなあと思います。
残りの8ヶ月でこの思いがどう変化していくのか、はたまた何も変わらないのか、楽しみつつ過ごしていければと思います。